社会保険の内容と加入条件とは
2022/04/15
「社会保険は、内容がわかりにくい」という印象をお持ちの方も多いと思います。
そこで今回は、社会保険の内容・意味・加入条件について解説致します。
社会保険とは
社会保険とは、病気や怪我などのリスクや、失業した場合に備えて国が設けている保険制度の事です。
健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険が社会保険に該当します。
健康保険・厚生年金
健康保険とは、怪我や病気で病院などでの医療費を負担してくれるというものです。
自己負担は3割で事業所が7割負担してくれます。
会社と被保険者(従業員)とで保険料を折半します。
健康保険と厚生年金はどちらかに加入する場合は、無条件で両方とも加入する事になります。
次の事が当てはまる場合、健康保険・厚生年金の被保険者となります。 ・週の所定労働時間が20時間以上
・雇用期間が1年以上見込む場合
・賃金の月額が88,000円以上
・学生でない
以上の条件に当てはまる場合は健康保険・厚生年金に加入しなければなりません。
労災保険
労災保険とは、業務上の事由または通勤による労働者の負傷・疾病・障害、さらに死亡に対して本人やその家族に対して必要な保険給付を行う制度となります。
労災保険への加入条件は、雇用形態に関わらず全ての労働者に対して加入しなければなりません。
労災保険とは、会社が支払うものですので、被保険者は一切支払う義務はありません。
雇用保険の加入条件
雇用保険とは、失業した際に失業給付金を受け取ったり、ハローワークでの求職支援などを受けることが出来ます。
雇用保険は会社と被保険者とで支払いますが、被保険者は会社の負担額の約半分ほどになるため、雇用保険の掛け金としては大した費用にはなりません。
しかし、雇用保険への加入にも条件があります。
・31日以上の雇用が予想される場合
・学生ではない
以上の条件で雇用保険への加入が可能となります。
まとめ
社会保険とは、安心してより良い生活を送るためだったり、セーフティーネットとしてあるべき制度です。
保険の意味や加入条件などの知識を得ることで、仕事や普段の生活にも、メンタルや金銭面でも余裕を持つ事が出来るのではないでしょうか。